2005年07月30日
gowest報告(テヘラン~イスタンブール国際列車)
去年の夏に行ったgowestツアー。今回一番長い行程はエスファハーンからイスタンブールまでです。朝エスファハーンを出発してまずは飛行機でテヘランに戻ります。gowest陸路の旅は本線に戻ります。
テヘラン空港アプローチ。シムシティーの中密度住宅地のようです。
夜、タブリーズの駅に1時間ぐらい停車しました。ものすごい静かです。
朝起きるとイラン東部を走っていました。まもなく国境です。GPSの電池が切れていました。
イラン・トルコ国境は山岳地帯です。これからトルコを横断しますが、イラン内で1泊、途中船で湖を渡るときに1泊、さらに車内でもう一泊します。
朝イラン側のパスポートコントロールのSALMAS駅に停車。ここで3時間くらい待ったように感じます。乗客全員のパスポートが回収され呼び出しを受けて受け取ります。日本人はそうとう後回しにされました。待っている間にテヘランの高校の先生に数学の問題を出されました。楕円の周の長さを求めろと。
しばらく走ってトルコ側のパスポートコントロール。ビザも不要でスタンプを押すだけなので簡単に済みました。物価がいきなり上がって少々ションボリです。このあたりからチャドルを取る人が徐々に出てきます。またトルコに入ると携帯電話が通じるようになります。
この夜、列車はワン湖に到着しました。ここで船に乗り継ぎます。一部の貨車は列車に積み込みます。船でいい場所をとるためにわれ先にと乗り込んでいきます。幸いビル氏の陣取りでよい一角をキープできました。
この日は数時間の遅れで運行していたため船の中で夜を明かすことになりました。甲板ではイランからアメリカにわけあって移住する人などとチャイを囲んでお話しました。またこのあたりからビールを飲む人が出てきます。
未明に船を下りてトルコ側の列車に乗り換えました。近代的な寝台列車です。
乗客に教えてもらった話ではチグリス川かユーフラテス川(どっちだったっけ?)です。
トルコに入るとなんだか車内も雰囲気がやわらかくなったような気がします。この車両に日本人がいると聞いてわざわざやってくる人もいました。日本のさまざまなことについて質問されました。もっと国語や社会の勉強をしておくべきだったと感じました。
食堂車での食事。欧風になりましたが値段が上がりました。日本と同じくらいです。
投石が我々のコンパートメントを直撃しました。前に中国でもそんなことがありましたが。
列車はのどかなアナトリアの大地を走ります。久々にきれいな車を見たような気がします。
食堂車にいる間に首都アンカラに到着しました。トルコ建国の父アタチュルク氏専用列車が駅に展示してありました。
ここから電車に付け替えていきます。東芝製電気機関車です。急に速度が上がりました。
列車は終着駅に近づきます。ところで誰が日本人でしょう。
約5時間の遅れでイスタンブールのアジア側、ハイダルパシャ駅に到着しました。
駅前がすぐ船着場になっていてボスフォラス海峡を約15分で横断します。
かくして深夜遅くにイスタンブールのホテルに到着。3泊4日の長い行程が終了しました。
投稿者 tisobe : 2005年07月30日 23:30
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://mlit.kitako.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/61