2007年06月20日
国立国会図書館
研究のためにある資料を手に入れるため,永田町にある国立国会図書館へ行く。国内のあらゆる刊行物が収集されていることになっているので,小さな研究会の資料なども入手可能なのです。ほとんどが閉架式で以下のような手順で資料を入手することになる。
まず入館するときはかばんなどをロッカーに預けて,入館カードを受け取る。このカードは入館者に関連付けられていて,館内のほとんどのトランザクションに対して利用者と関連づけを行う。最初はパソコンにカードを入れて蔵書検索。これは大学図書館などにあるようなものと同じOPACというやつ。ただし国会図書館のものはそこで申し込みボタンを押すことができる。ボタンを押すと自分のID番号とリクエストする資料がキューに入り,たぶんあとは地下にある膨大な書庫の中の人ががんばってくれて,(たぶんこれは人力だと思いますが),20分ほどでコンベヤーなどであがってきます。受け取りカウンターでは薬局とかの受付システムのようになっていて,完了したリクエストがある利用者IDが画面に一覧表示されているので,カードを持って受け取ることができます。1つの利用者IDでは最大3件まで同時にリクエストが可能なようです。
コピーに関しても,専用端末にカードを入れて現在手にしているどの資料をどのような目的でコピーするのか入力して伝票を発行し,資料本体をカウンターに渡します。そうするとやはり中の人ががんばってくれて30分ほどで完了リストに自分のIDが入って受け取ることができます。このように資料のコピーに関しても自分ではできないようになっていて,資料が損傷しないようにと,だれが何をどれだけ複写したかを把握することができています。
こんなふうに自分がどのように巨大なデーターベースの枠組みの中で動いているのかを想像しているだけでもけっこう楽しめますが,コピー待ちの間以下の資料について閲覧を試みた。
まずは博士論文。身の回りの何人かの人の博士論文を検索しましたがいずれも収蔵されています。ただし物理的な所在地が関西館なので東京館では手にとってみることはできないようです。博士論文というのは一応,広く一般に公開された出版物であるということになっているわけです。
次に探したのが,某出身高校の生徒会誌S。これについても正しく納本の手続きがされていることを知っていましたので,探してみました。結果としては30号から最新号までがデーターベース登録されていました。とりあえず自分の在学中あたりのものを閲覧請求して手にとって見ることができました。古いものは数年分まとめて学術雑誌のように表紙をつけて製本されていました。しかし中身は当然当時のままでして,ルビ・内輪ネタの嵐で久々に読んでけっこう笑いました。
投稿者 tisobe : 2007年06月20日 00:28
コメント
うそ~?そんなものまであるんですね。
ルビは字数制限有です。
投稿者 iwami33 : 2007年06月20日 22:54
生徒会誌Sのような書物も蔵書されているとのことですが、
一体どのような手続きで書物は登録へといたるのでしょうね。
投稿者 Anonymous : 2007年06月20日 23:37
生徒会誌Sのような書物も蔵書されているとのことですが、
一体どのような手続きで書物は登録へといたるのでしょうね。
投稿者 Anonymous : 2007年06月20日 23:38
30号!!!!
感動しました。
すばらしい情報をありがとう!
投稿者 ゆーり : 2007年06月20日 23:42
頒布を目的として発行されたすべての出版物を納本しなければならないようです。
ちなみに,某高校新聞(縮刷版)もあるようです。
投稿者 isobe : 2007年06月21日 01:53