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2010年08月14日

高速道路割引制度

高速道路の割引とお盆休みの帰省ラッシュによる渋滞について話題になっていますが,せっかくETCが付いて,また情報通信も発達したのにあらかじめ決められた日のみ割引ではあまりに幼稚な使い方です。この程度なら19世紀にだって可能です。

シンガポールではERP(Wikipedia記事参照)というシステムがあって,ETCのようなシステムが市街地の要所に設置されています。そして料金は交通量に応じて時々刻々変化し,例えば「13時~17時までは$1.5」のように電光掲示板に表示されています。

シンガポールは一党独裁体制でルールが厳格であることが有名で,また面積も小さいことで日本とは事情がだいぶ異なります。しかしインフラ設備などへの先進的な取り組みは,日本のようにすでに設備や制度が整備されている国では「諸事情」がたくさんあってなかなか進まないという一例でしょうか。

例えば電気代なんかもそうです。夏のエアコン使い過ぎで節電にご協力を,というのなら電力需要に応じて時々刻々電気料金を上げたらいいわけです。検針員のおばさんが1月に1回目視で確認しにくるというシステムは古すぎです。別の一例ではCO2を減らしたかったら石油の値段を上げればいいわけです。そうすれば自然に自然エネルギーが普及するでしょう。変な補助金制度よりよっぽど単純で公平なシステムになりそうです。お金とは本来そういう作用を期待されたメディアだと思うのです。

投稿者 tisobe : 2010年08月14日 20:52

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