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2007年02月25日

中国短期留学特論「そして伝説へ」(後編)

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披露宴の行われるホテルの前にはすでに近所のおじさんたちが待ち構えていて,とんでもない量の爆竹に点火します。爆発は10分くらい続き,話ができないくらいの爆音です。新郎新婦を乗せたリムジンは爆竹が終わるまで車寄せには進入しません。おそらく邪気を払うという意味があるのでしょう。

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爆竹がおさまると,リムジンが車寄せに入ります。手に筒を持ったおじさんたちが車の扉に近づいていきます。

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持っていた筒は花火でした。結構高くまで紙ふぶきが舞います。

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新郎新婦の登場です。

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業者カメラマンと素人カメラマンが群がります。

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カリスマ司会者と生演奏者(NHKのど自慢の演奏者みたいな感じ)登場。何かのショーのような感じで,ゲスト紹介。この後,新郎・新婦が登場し披露宴は進行していきますが,写真ではお伝えできないので省略します。

中国の結婚式には神様は存在しないようです。いわゆる人前結婚式でしょうか。実は結婚式に限らず中国には神様がいないということかも。人間の営みは人間の手によって,神様がいたとしたらその手伝いくらいはしてくれるかもしれません,というのは一神教の影響を受けていないアジアではごく自然なことでしょう。

それから,式はしばしご歓談する暇がないほどのハイテンションで進んでいきます。カリスマ司会者が生演奏と掛け合いながら新郎新婦にワイドショー的な質問をしたりして場を盛り上げます。締めるところは締めますが。

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しばらくすると,新郎新婦および両家の関係者が各テーブルを回ります。このときにご祝儀を(特にお嫁さんに!)渡すのが中国流のようです。袋は赤い袋で。中国ではお金は偶数のほうがいいらしいです。今回は当人たちが日本で暮らすため日本円で日本式でいいかと思われます。

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夜も更けて,場所を新郎新婦の部屋(スイートルーム)に移して儀式が続きます。部屋は関係者でごった返しています。日本からの出席者のなかで天津に泊まったのは我々だけでしたが,部屋に戻ると中国側から新郎新婦の部屋にくるように言われました。どうやらこの儀式は友人たちが参加するものであるらしい。なお当然ですが,すべてカメラマン氏の演技指導と指揮によって進行します。

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儀式は1時間くらいでしょうか。残念ながらここではご紹介できませんが,順序良く行われる手続きは日本人の我々にも言葉による説明なしに意義が理解できるものでした。

伝統的社会においてはおそらく日本においても同様の趣旨のしきたりやイベントが行われていたと思われますが,中国の結婚式はその名残をより残している形なのかもしれません。この日1日の進行において何度もそう感じる場面がありました。

投稿者 tisobe : 2007年02月25日 22:39

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