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2007年10月20日
フライトプラン変更
変更になったのはフライトプランではなく,帰路の航空会社とルート。トロンハイムの空港についてチェックインすると,
We are sorry but your flight has been canceled due to minor technichal problem.
とのこと。帰国予定日のうちに帰ることをあきらめかけたが,1時間ぐらい調べてくれてなんとか同日着の経路をとってくれた。最近満席でない飛行機に乗ることがない。航空会社にとってはリソースの稼動効率が最も良いので旅客コントロールのたまものでしょうが,あまり余裕のない運用だと外乱が入ったときに大変そうですね。
というわけで,とりあえずトロンハイムからストックホルムへ。たぶんCRJだと思いますが垂直尾翼の上にある水平尾翼,後ろにあるエンジン,かなり後ろに取り付いている主翼がとても印象的です。モーメントを考えてみましょう。
ストックホルムは快晴です。しかし乗り継ぎ時間約2時間にて次はフランクフルト行きです。大圏コース(地球上の2点間を最短距離で結ぶ航路)的には,東京の正反対に向かっていきます。
ここも乗り継ぎは2~3時間のため外出するような余裕はない。(空港が広すぎです。)しかしドイツに来たなと思うことが1つ。空港ロビーに出るとタバコのにおいが充満しています。北欧では室内は全面禁煙だったらしく,またタバコを吸う人も回りにいなかったのでかなり久しぶりのにおいです。ちなみに,ドイツが喫煙に寛容なのは,ヒトラーが健康主義者で国民の健康を増進する政策をいろいろ進めたため,逆に国家が国民の健康に口を出すことに対して抵抗感があるという説があります。
フランクフルトからは全日空210便で東京です。747-400です。これも満席でしたがどうして席が確保できたのでしょう。トロンハイムでSASがとってくれたチケットの予約クラスを見ると普通運賃のエコノミーになっていました。たぶん同じエコノミーでも運賃によって座席を調整することで常に満席になるようコントロールしているんですね。
これまで飛行機に乗って予定通りにいかなかったことはあまりなかったのですが,ヒューストンからの帰りにオーバーブッキングになって以来,必ずトラブルに見舞われるようになりました。忙しい身なら困るでしょうが,航空ファンの暇人にとってはやっと運が回ってきたか,といった感じです。事故は困りますが。
投稿者 tisobe : 01:53
2007年10月17日
トロンハイム滞在(後半)
ノルウェーには工科大学が1つしかない。その1つがここトロンハイムにあり,今回の滞在は実験のため。気候のためか,建物の間に透明の屋根がかぶせてあり,明るさを確保しつつ冬季には寒さ・雪にあわずに移動できます。
週の後半はマ○タさんの家に滞在。マ○タさんの家族とjw氏と私。使用言語はスペイン語・イタリア語・ノルウェー語・英語・日本語の中から会話参加者に応じていろいろ変わります。
大学の本館らしき建物。ちなみに東工大の本館も参謀本部のような建物でなかなかカッコイイのですが。
土日の食生活は最悪。かなり遠くまで車でピザを買いに行かなければならない。arek氏と研究室の談話室で。
マ○タさんの家で夕食の準備。みなさんかなりの日本通で,炊飯器はもちろんのこと,お茶もあってしかも低い温度で注意深く入れなければなりません。この家にいる限り,ノルウェーにあっても日本と同じような食生活が享受でき,生き返ったような心地です。
ファミコン公式修理サポート終了
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/16/news102.html
> 「長く使って頂いているのに申し訳ない」と同社。
頭が下がるほど丁寧なコメントです。パソコンのOSを作っている某社にももう少し何とかしてもらいたいですね。OSに日本製のものが無いのが極めて残念。
2007年10月07日
都落ち
トロンハイムには実験のため1週間滞在することになりました。生活水準はそれまでにくらべ天と地ほどの差です。
小麦畑が広がる,フィヨルドを見下ろす小高いところにある大学の宿舎へ。気温は10度くらいで毎日雨が降ります。大学の事務室は3時までしかやっていないのすが(こちらでは3時ごろ仕事を終えるのは普通のようです。。),鍵を借りても場所をあまり丁寧に教えてくれない。行けばわかる,という感じで,見つからず2度聞きに戻ったあげく説明が間違っていた。
週の前半を過ごすことになる,畑の中の一軒家。jw氏と2人で一部屋を借りる。もう一人この大学のPh.D学生になったばかりのイランからの留学生がアパートを見つけるまでの間長期に滞在していた。部屋にも問題が。2人を予約してあったが1人分はソファー。しかもシーツがない。当然問い合わせるべきところはないので,その日はそのまま寝る。翌日聞いたら,しまってある場所があるとのこと。この寮の値段は3泊で約4000円と安いのでそんなにサービスできないとのいいわけ。一言教えてくれるだけですむんですがね。
食糧事情は大変悪い。昼はたいてい家からサンドイッチを持ってくる。冷たくてあまりおいしくないのだが,これ1個でも500円以上はするから驚きだ。ノルウェーではお昼をあまり食べないといわれていたので心配していたのですが,どうやら本当にあまり食べないようで,食べたいと思っても選択肢があまりないということのようです。夜は学食があるが,17時にしまるのでそれ以降も仕事をする人は16時半ごろ食べに行く。いちおう暖かい料理もあるが,種類は1~3種類くらい。間違いなく1000円以上します。
食費があまりに高いので,ノルウェーの学生の標準的な夕食であるといわれたフローズンピッツアを購入。これは安い。翌朝のサンドイッチも高すぎるので,パンとチーズとハムを買ってつくることに。
寮のキッチンでピザを温めて食べる。
当地出身のjw氏が言うには,日本と比べると「値段は2倍でサービスは半分」とのことです。残念ながら納得です。ホテル滞在中のクリーニングも異常に高いわりに品質に問題ありでしたし。中国あたりから日本に帰ってくると,日本の物価は高いなと感じますが,その分サービス・品質も高くて納得です。(最近の中国のサービスは大変良いですが。。)しかし,高くて品質が低いというのは納得できないものがありますね。
外国に来ると日本のよさがよくわかります。サービスの質の違いに関しては,社会構造の違いなのか,それとも精神論的なものなのかわかりませんが,いろいろと考えさせられます。ひとついえることは,我々はモノやサービスの品質にはウルサイ,ということです。その割にはもっと大きく,社会(政治とか年金とか金融とか)が提供するサービスについてはあまり文句を言わず,結果としてあまり優れていないようですが。
2007年10月03日
北緯60度越え
列車は一路北を目指します。標高1000メートルを超える峠を通過します。背の高い木は生えないようです。
このあたりは単線です。対向列車の通過待ちです。いちおうこの国の首都と第三の都市を結ぶ路線ですが。。日本では東京と大阪を結ぶ列車は1列車に1000人以上乗って10分に一本,十秒単位の正確さで運行していると話すと大変驚かれます。
今回の最終目的地である,トロンハイム(Trondheim)に到着です。大西洋に面したフィヨルドの中にある街です。
街の中心的存在,ニーダロス大聖堂です。北欧でもかなり由緒正しく重要な地位にある教会のようです。平成17年には天皇皇后両陛下がご訪問になったことで知られています。そのときは街の中心にある通りに赤い絨毯が敷き詰めらたそうです。