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2007年08月31日

北欧諸国歴訪(予告)

9月1日より2週間強,デンマーク・ノルウェーに行きます。いろいろなところに行けてうらやましいといわれますが,純粋に仕事です。念のため。ちなみに往路フライトはスカンジナビア航空984便,1140成田発コペンハーゲン行き,仕様機材はエアバスA340-300です。

しかし博士課程の学生というのはいろいろな経験ができるものです。酷暑の中,某大工場の現場での据付作業・フィールドテストもやりますし,今回のように国際会議での発表・共同研究で訪問先の大学で実験など,日々めまぐるしく環境が変わります。

それから雑用も。航空貨物による実験用部品の輸出。貿易関係にはCIFとかFOBとかいろいろな形態があるようですね。運用業者さんの言うとおりにやっているだけですが。展示会の電気工事の単線結線図を書いたり,物品輸送の手配などもします。論文はTeXで書くのですが,雑用などはワードを使うこともよくあります。ワードの操作はかなり難しいと思います。

実験も,実験そのもの以外に装置製作などが多くの時間を占めます。金属加工(ボール盤・フライス・折り曲げなど)もやりますし,ハンダ付けもします。ちょっとしたアナログ回路や論理回路も設計・製作しますし,時にはCADで専門業者に出してプリント基板を作ったりもします。プログラムもいろいろです。いわゆる組み込みシステムというやつで,割り込みとを多用したプログラムやメモリの管理なども考えなければならない世界です。ポインタがないと何もできません。ノイズで誤動作することもよくあります。一方で,データー整理・計算等の「普通の」コンピュータで動くコードも書きます。浮動小数点が時間を気にせず普通に使えて別世界だと感じます。時々webでphpなどもいじります。

そういった日々めまぐるしく必要とされる事柄を淡々と処理しつつ,本業である研究に関して方向性を見失わないように着々と進めていくことが大切です。多くのことにそれぞれ興味を持ってしまうと,これがなかなか難しい。あまり多くはない時間を最大効率で使いたいものです。

投稿者 tisobe : 02:18 | コメント (0)

2007年08月24日

大阪方面輸送機関見聞録

所用で大阪に行ってきました。3日間。

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のぞみ99号に名古屋より乗車。この7月から営業運転が始まったN700系車両です。こののぞみ99号は6時に品川を発車する下り1番列車です。この次がのぞみ1号で,これがおそらく東京発の1番列車でしょう。東京発ではないので99号とは,なかなか気の利いた列車番号です。(東京~博多ののぞみ号は1から52号までで,奇数が下り。)

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さて,3日目に用事が済んで余った少しの時間で向かった先の,とある町の中の光景。空に向けて光を発する鉄塔が一列に並んでいます。

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これをたどっていくとこんな場所に出ます。大阪国際空港滑走路32L。ここは「千里川土手」という航空ファンの間ではとても有名な飛行機鑑賞ポイントです。場所はこのあたり

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こんな警告表示も。もしかすると国内で飛んでいる飛行機に最も接近できるポイントかもしれません。

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ファンの音がだんだん大きくなって,真正面に向かって飛んできます。高度を下げながら。

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この距離で飛んでいる旅客機の真下から狙えます。条件によっては航空機の通過後に突風が吹いて砂などが舞い上がります。航空機の発する轟音もあって若干身の危険を感じます。

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側面から見るとこんな距離感。下から見るとかなり近く感じますが,それでも50メートルぐらいはあるんでしょうかね。

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新大阪で時間が余ったので新幹線を物色。新大阪は東海道新幹線では見られない各種の新幹線に出会える場所です。山陽新幹線にしか走っていないひかりレールスター。山陽新幹線でひっそりと余生を送っているであろう0系と100系には出会えませんでした。

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500系のぞみ。これは近い将来東海道への乗り入れがなくなるそうですね。座席数配置が違う・1号車と16号車の端にドアがない,などの問題があるからでしょう。

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帰りは東京行き最終の,のぞみ52号。これもN700系電車です。東京まで2時間25分。

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車内の表示などの字が大きく,明るいデザインになったような気がします。15号車はもともと喫煙車だったこともあり,デッキにはガラス張りの喫煙ルームがありました。(客席は全席禁煙です。)写真を撮ろうと見に行きましたが,かなり混雑していて,写真は取れませんでした。

投稿者 tisobe : 03:21 | コメント (0)

2007年08月05日

台風5号に突撃敢行

木曜日1520発の某空印便にて福岡へ行く予定でした。台風接近の情報もありましたので早めに空港に着きましたが,搭乗手続きカウンターは長蛇の列。なにやら悪い予感。機材変更のため搭乗手続きを中止しているとのこと。手続きはすぐに再開されましたが,出発予定時刻は55分遅れの1615に変更。その後出発ゲートにて機材の準備のためさらに15分遅れるとのこと。1630,突然欠航がアナウンスされました。天候とはあまり関係なく欠航らしい。怒号が飛び交う搭乗ゲート前。確保できている他社便への振り替え便の手続きは受付番号順に行うとのことで,我々はかなり後ろのほうなので手続きを断念。機材の準備とはそういうことだったのねと納得しました。

すぐにA社の携帯サイトで次の便の予約を入れて急ぎ第二ターミナルへ。こちらは特に遅れもなく,また出発ゲートでは出る出ないといった緊張感のない,落ち着いた雰囲気が漂っていました。福岡空港アプローチではかなり激しい揺れでした。視界はありましたが,揺れの周期が数秒で,台風による強風にあおられて傾いたり機首があがったりするのがよくわかってリアルな怖さでした。かなりの風でしたが,飛行機は思った以上に風に対して強いようです。

復路は土曜日,まだ新しい北九州空港から真っ黒の塗装の新規参入航空会社スターフライヤー。これがなかなか素敵な航空会社で,シートは全席革張りで高級感があるのに運賃が安い。非常用設備のご案内の声優さんが,エヴァンゲリオンの青葉シゲルの声だったりする。ちなみに,個人的にはシャアの声でやってくれるとうれしい。「あたらなければどうということはない。」「私は飛行機に乗っても必ず帰ってくる。だから救命胴衣などは着ないのだよ。」などと。

また個人モニターで表示される地図が非常に精細です。名古屋上空には自機の高度(30000フィート以上)よりも高い積乱雲があって,激しい雷の閃光がよく見えました。 「父さんは雲の中でラピュタを見たんだ。」といった光景です。浜松上空では,天竜のほうで花火が上がっているのが小さく見えました。西鹿島の花火大会でしょうか。

羽田のアプローチではめずらしい体験を。大島から房総半島の太平洋側をまわって房総半島を横切り,千葉上空で旋回し,たぶんRWY22(横風用に1本ある滑走路のディズニーランドのほうからの進入)へのアプローチだと思うのですが,ファイナルアプローチを降下中高度2000フィートくらいで突如エンジンの出力が上がり急上昇,ミストアプローチコースに乗って羽田空港を真上から見ることができました。風向きの変化による滑走路の変更だったようですが,結局ほぼ同じコースをまわってだいぶ着陸順を待った挙句,同じRWY22に着陸しました。

飛行機運が悪いというか良いと言うべきか,イベントの多い移動になりました。

投稿者 tisobe : 00:51 | コメント (0)